測定器の開発を生かす看護過程の糖尿病患者の意識改革

糖尿病は日本だけでなく世界においても患者数の増加が問題となっている疾患であり、その重症化によって腎症や網膜症などのハイリスクの疾患にかかってしまうことが知られています。その治療における医療費の高騰が国の予算を圧迫しているということも事実であり、早期に発見をして治療を行い、重症化の予防をしていくということが必須になっています。採血によって血糖値の測定を行えば糖尿病であるかどうかの判断はできるものの、初期には自覚症状があまりないことから患者が自覚をもって予防に取り組みにくいという面があります。測定器も開発が進められてきており、指先からわずかな血液を取るだけでも正確に血糖値を測定できるようになってきており、患者自身が日常的に血糖管理を行う事もできるようになりました。しかし、その意識改革を行わなければ測定器も役に立たないのが事実であり、看護過程がとても重要な役割を果たします。糖尿病における看護過程では、あくまで対症療法と予防のための治療であるということを明らかにし、生涯にわたって治療を続ける必要があるということの理解が必要になります。そのことを患者に理解してもらった上で治療を行っていかなければ、自覚症状として明らかなものが出てきてしまうまで糖尿病患者が予防に向けた取り組みを積極的に行う原動力が見いだせないでしょう。合併症による重篤化を防ぐためにはそういった意識に基づく看護過程が不可欠であり、それによって治療を続けていくことが可能になります。血糖値の測定が容易になって患者の意識次第でその管理も容易になっていることから、そのメリットを生かせるための患者の意識価格を促せる看護過程を実現していくことが大切です。